ご本取り扱い

本の販売を再開してみようと思う。常時10冊から15冊くらい用意しておいて、1冊売れたら1冊を、2冊売れたら2冊を、というように追加してのんびりペースで吟味してスタートの予定(業者市まで行く予定はまだ、ない)。まずは自分のバウハウスの本、アトリエモランディ、La lampe Grasあたりをひとまず考えているけど、今回は洋書ばかりではなく日本語でキチンと読めるものを揃えようと、今ちょこちょこ仕入れている。洋物でいいものがいっぱいあるけれど、読めないとただのディスプレイになってしまうから、そういうのは1、2割程度にして、読めるものをほとんどで占めていこうと思う。まあ、写真集やデザイン本はいい、国籍は問わない。

さっそく先日も、仕入れに行った。
店の雰囲気にも合うようになるべく古い装丁物をチョイスすれども、そういったものは開いてみると「せうなのであった」とか、「をぢさんが、」(←ホントこれ?)とか、すこぶる読みにくい。やっと、うんこれ、と思ったものは4冊。「建築設計資料集」を2冊(丸善出版:昭和31年発行)、「蕾」という骨董の季刊誌(1974年発行)、「〜原始美術からピカソまで〜 美術の見方」(昭和38年出版)、合計4冊。古い専門資料ばかりだけれど、どれも現代語なので読みやすい。

カフカの「変身」がずらっと並んでいる店があった。同じ出版社、同じサイズ(厚さは微妙に違う)、でも、出版されている年代が大幅に違う。昭和一ケタ台のものもあれば、20年程度前の物も。全部カバーはない。古ければ古いほど、持ち主の書き込みや付箋が多い。もちろん、読みにくい。行間の幅も古いと狭いし、難しい漢字が多い。「せうなのであった」までいかなくとも、現代語かと思えば突如「ゑ」とか出てくる。こういう販売の仕方、いいなと思った。どの「変身」を選ぶんだろう、ああ、アナタはこれですか、なぜ、この「変身」ですか?10冊ある同じ「変身」のうちなぜこれを選びましたか?みたいな。質問してみようか。うっとうしいか・・・

それはともかく、「建築設計資料集」が箱入りで大きくて重くて、帰り道々腰が抜けた。これにはまいった。古道具のときもそうだけど、毎度毎度手も真っ黒。今度は軍手でもしていこうかな。軍手して古本あさっている女がいたらアタシです。



何か色々設計するものの表示



便器とか、日用の設計すべて網羅のボリューム



畜舎まで。豚やウサギ、馬さん。見てて面白い。



こちら「美術の見方」。三角の線を引いて絵を見る方法とかいろいろ意外と専門的。



巻末にはカラーチャートが。