バオバブの木

何があってもやっぱり私はこれが好きだ、と思えるものがあってよかったなと思う。
今までたくさん出会ってきたこだわりの強い人たちって、どうも個性の強い人が多くて疲れることが多かったけど、やっぱり最後は理屈なしで、心の底からじんわりと、いくら月日が経とうと、ああ、これがやっぱり好きだなぁ、と思えるものがある人間って、それはとっても素敵なことだと思うようになった。
流動的に、生活のためあれやこれや考えるのもいいんですが、まあどこまで定着するのやら。
せっかくだから好きだと思えることでないともったいないと思う。

憧れるのは、いつも職人だった。
そうでありたい、私も、とよく思ったものだ。

どうにも私は商人にはなりきれない。

さてそろそろ古物商を再開しようと少しずつ準備しています。


※写真は星の王子様のバオバブの木。昭和28年版の挿絵。