オンラインショップ更新。 2個追加ー。

お辞儀をしているようなスタンドライトがある。夜になると電灯の下で、グーンと影をのばす。かなり前に手に入れて、ここにきてずいぶんたつけれど、未だコードは切れたままで、お役を果たさせてあげられていない。やつれた感じの鉄肌が好み。

ちょっと前まで、スコーンを作っていた。最近は時々クッキー。クッキーって難しい。甘いとか、バターでこってりとか好きではないので、余計なものを省くと、「はい、小麦粉を焼きました」、っていうものができる。スコーンは意外と好評だった。焼きたては特においしい。でもクッキーはまるで固形小麦粉。あれでいいんだろうか。パンも茶色くて歯ごたえがごりっとしたかたいものが好きなので、なんだか似た感じではあるけれど。



昔見たイギリス映画で、農民が畑仕事を中断して昼食をとるシーンがあった。直前まで刈りとっていたものや、藁の間にめいめいが座る。その中に小脇に小ぶりな切り株を抱えた女性がいて、その切り株をドスっと地面に置いた。なんとなく、「ああ、女だから地面にじかにではなく、切り株をしいて座るのね」と思っていたら、それを手でおもむろにちぎりだした。パンだった。彼女の顔より大きくてかたそうで味のなさそうなパンだった。ああいうのがいい。