美しい国

先日、中東でなにがしかという日本人が誘拐、そして無事に帰ってくるという事件があったでしょう。どの中東かというとそれはイエメン。誘拐された某氏には申し訳ないけど、深夜暗がりでそのニュースをぼんやり見ながらテレビに映ったイエメンの映像を見て私は息を飲んだね。「なんとまあ美しい国」と。しばらく市街地や市場などいろいろな場面が映し出されたが、どれもこれも素晴らしく、中世、というより、中世をすっ飛ばして古代の風景だったね、聖書の世界だったね。本当に驚いた、あそこは同じ地球上なんだろか?とまばたきも忘れた。実際有名な旧約聖書の逸話の舞台になった土地もいくつかあるそうだ、後日調べたら。そうだね、あのあたり一帯そうだった。二千年続く市場もあるのだそうだ。二千年!いろいろなものが気の遠くなるよな遙か昔からそのまま残っている国なんだ、ご飯もおいしそうだし(これ大事)、いつか行ってみたいな、といったら「そんな危ない国行かないよ」と即座に旦那。まあとにかくあの画はNHKスペシャルの「千年の帝国 ビザンチン」にでてきた鐘を叩く黒装束の仙人髭のシワシワ爺さんの画と同じくらいショッキングだった、なにあれ?あの人現代の人?ええっと今いつだっけ?みたいな。そんな迫力。やっぱりいつかこの目で見てみたいと思う。ムスメが成人したら、とか。しかしあのへんてイスラエルとか大変興味深い国が多いけれど、事実であるなしにかかわらず危険なイメージがプンプンでとっても残念です。


※12月6日(日曜)は臨時休業いたします。